夢売るふたり(ネタバレあり)

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「夢売るふたり」という明るそうな
タイトルなのに、かなり複雑な思いが
ドロドロな印象のストーリーでした。

 

西川美和監督の作品は
少し抽象的というか、わかりづらい表現が
あるのですが、この映画もちょっと
「?」なところがありました。

 

私なりの解釈ですが
街で玲子を見かけて、後に玲子に金を
返した里子。

ここは里子なりの玲子に対する
勝利宣言というか、こんなお金は必要なく
こっちは上手くやってるよ、と言いたかったんじゃ
ないかな、と思っています。
ラストでは騙された女性たちが
それぞれ生き生きと楽しく生活している姿と
服役している貫也、見知らぬ土地でひっそり
働く里子。
この辺が対照的でしたね。
おそらく逮捕後、詐欺罪も明らかになって
償っているでしょう。
結果的には騙された女性たちは
幸せに過ごしていてよかったね、なんですよ。
貫也を演じた阿部サダヲさんは
監督から貫也の生い立ち、学生時代などを
事細かに書かれた資料をもらったそうです。

 

ストーリーに直接関係ないけど
ちょくちょく優しい心が見え隠れする
貫也には、良いヤツ的エピソードが
資料に書いてあったにちがいない!

 

あらすじ

とある小料理屋を営む夫婦。
夫の貫也が料理人、接客を担当するのが
妻の里子。
常連客も多く、毎日繁盛していたが
調理場でのミスによる火事で
店が全焼してしまう。
里子は再建するため、自分の貯金を
使ってもいいと貫也を奮い立たせる。
さらに里子はラーメン屋でバイトをして
せっせと資金を貯めた。
だが貫也は自暴自棄になり
里子の働くラーメン屋にケチをつけたり
雇われた料理屋でトラブルを起こしクビ。
以後、働かず昼間から酒を飲む日々。
いつものようにフラフラしていた
貫也は駅のホームで泥酔した女性に会う。
それは焼失した小料理屋の常連客の
玲子だった。

 
玲子は愛人だった外ノ池の死に立ち会えず
愛人の弟から手切れ金を渡されていた。
寄った勢いで貫也と玲子は
肉体関係を結んでしまう。
その際、玲子は手切れ金を貫也に
強引に押し付けてきた。

 
朝帰りした貫也の態度に
里子は異変を感じた。
持ち帰った大金が玲子から受け取った
ことに気づき、札束に火をつけた。

 

だが思いとどまり、夫を利用した
結婚詐欺を思いつく。
夫婦で小料理屋に雇われ働きはじめた。
その店の女性客と親密になるよう
里子は貫也にしかける。

 
こうして複数名の女性客から
数百万単位の金を騙し取ることに成功。
そのうちの女性の1人、咲月はひどく
悔しがり、貫也を恨んでいた。

 
この方法で着々と店を出す資金を
貯め続けた貫也と里子。
里子は淡々と詐欺を働きかけるよう
貫也に指示する。

 

その半面、里子がお見合いパーティーで
知り合ったウェイトリフティング選手のひとみや
貫也と知り合った風俗嬢の紀代には
貫也はつい本音を漏らしてしまう。

 

貫也が多くの女性と深い仲になっていることに
里子は複雑な思いがあった。
その見返りに詐欺で、大金を騙し取ることで
里子は復讐しているつもりに
なっているんだ、と貫也は指摘する。

 

ようやく資金が貯まり、新しい店の
建築が始まった。

やっとスタートできるはずが
貫也はシングルマザーの滝子と知り合い
滝子の息子とともに、住み込みで製本工場を
手伝い始めた。

 

まるで家族のように過ごす貫也に嫉妬した
里子は、貫也の包丁を持ち出し
殺そうとするが、滝子の息子に声をかけられ
包丁を落としてしまう。

 

以前、騙した咲月が探偵の堂島に依頼し
貫也の居場所をつきとめる。
顔を合わせると思わず感情的に
貫也に殴りかかった。

探偵が仲裁すると、貫也を助けようと
滝子の息子が落ちていた包丁で
探偵を刺す傷害事件を起こす。

 
貫也はその罪をかぶり、逮捕された。
里子はラーメン屋の店主に言い寄られた
ところから逃げ出す。

 
貫也は刑務所で服役。
里子は漁港で働く。

 
<キャスト>

市澤里子:松たか子
市澤貫也:阿部サダヲ

棚橋咲月:田中麗奈
睦島玲子:鈴木砂羽
太田紀代:安藤玉恵
皆川ひとみ:江原由夏
木下滝子:木村多江

外ノ池俊作 / 外ノ池明浩:香川照之
堂島哲治:笑福亭鶴瓶

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