映画「凶悪」のあらすじと感想

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かなりえげつない表現が多い映画です。

これが実話を元に作られたというのですから
世の中には怖い事件が、まだ潜んでいるんじゃ
ないだろうかと思わずにいられません。

取材するにつれ、事実が判明していく
流れになっています。

その間に藤井と家族の問題も
組み込まれていきます。

認知症の母と介護に疲れた妻。
妻のSOSに向き合うことをしない藤井。

耐えていた妻が次第に
母へ暴力を振るうようになる。
妻は自分がこんなことするとは
思わなかったと言う。

この変化が木村たちが犯した罪と
重なるんですよ。
残虐行為に麻痺して、平然と殺人を
繰り返すようになる。

そしてこの映画、ほぼ忠実に
実話と合わせて作られています。

木村の共犯だった福森が
交通事故で死ぬのも実話と同じです。

ただ木村を告発するきっかけに
なったところが、少し違う。

実話では舎弟の実家の財産を
奪った先生への恨みが理由なんです。

映画では木村が自分を処刑したいと
思っているのは藤井だと、
藤井を指差しています。

確かにそうなんですよね。
須藤は木村が関与していない
殺人で逮捕され、死刑判決が出ています。

木村の罪が裁かれるだけで充分なんです。

でも事件の全容を知った藤井は
木村がすべて悪いと思うし、死刑に
なるべきと思うわけです。
観ているこっちも、ね。

ところで五十嵐は本当に須藤を
裏切って逃げようとしたのでしょうか。

木村が自分の身を守るため、五十嵐を
消すために須藤に嘘を教えたって
ことですよね。

さて俳優さんへの感想に切り替えます。

ピエール瀧さん、リリー・フランキーさんの
極悪人ぶりがすごかったです。
2人とも元々俳優じゃないのに。

この作品での山田孝之さんは
地味ですが、心境の変化の表現が絶妙でした。

取材に没頭し、やつれた感じ
たぶん減量したり、寝ないでいたりして
本当にやつれた風貌に役作りしていたようです。

メイクの影響もあるだろうけど
ちょっと休んだら?と言いたくなる様子だった。

須藤が可愛がっていた五十嵐を
演じた小林且弥さんは、松田優作さんの甥
なんですって!!!
言われてみれば鼻が似ている。

木村から託された舎弟、日野を演じた
斉藤悠さんは斉藤洋介さんの次男。

へぇ~って思う役者さんが出てますね。

「明潮24」の編集長のモデルは
「新潮45」編集長だった中瀬ゆかりさん。
5時に夢中で面白い発言を繰り出す
あのお方です。

あらすじ

雑誌「明潮24」の記者である藤井修一のもとに
ある死刑囚からの手紙が届く。

その手紙は自分の余罪を告白しており、
はっきりとわからない点が多かった。

藤井は刑務所にいる死刑囚、須藤純次
直接話を聞きに行った。

須藤によると、「先生」と慕っている
不動産ブローカーの木村孝雄の指示で
土地や財産を持つ者をターゲットに
殺人を繰り返していたという。

須藤の余罪は自殺にみせかけていたり
遺体を焼却処分したため、証拠が残っておらず
警察もしらない殺人事件だった。

須藤の話をもとに、取材を続ける藤井。
そうしているうちに、とんでもない事実が
浮かび上がることに。
藤井は取材に没頭していく。

編集長は確証できるものがない段階では記事に
できない、と判断していた。

須藤は木村がどうしても許せないという。
自分のしたことは認めるし、死刑であることは
受け入れるが、木村がのうのうと娑婆で
生きているのが許せないのだ。

藤井の取材により、木村と須藤の凶悪な
犯罪が浮き彫りになる。

木村の指示で犯した殺人は
3件あった。

ひとつは
借金を踏み倒そうとした男と
言い合いになり、カッとなった木村が
絞殺してしまう。

その遺体の処理を須藤にやらせた。
森田土建の焼却炉を借り、遺体を焼却した。

つぎに
介護福祉施設を経営する福森の紹介で
高く売れる土地を持った、身寄りのない
老人を見つける。

また焼却処分をしようとするが
森田に断られてしまう。

須藤にこの老人を生き埋めにし、殺させた。

3つめは
多額の借金を抱えた電気屋の牛場
保険金で借金を返すため、家族は
牛場を殺して欲しいと、木村に依頼する。

須藤と舎弟たちで大量に酒を飲ませ殺人。
自殺に見せかけて、遺体を放置した。

人を殺し、不動産や保険金を
だまし取っていた木村だが
人望があり、面倒見が良かった。

須藤にも金を分けて、内縁の妻や子供の
面倒を見ていた。

確証できるものを取材で見つけた
藤井は、編集長の指示で
この事件を記事にした。

これにより警察が動き
木村と牛場の殺人依頼をした家族が
逮捕された。

証拠不十分のため、牛場の殺人事件だけしか
立件することができない。

藤井はなんとか他の事件の
証拠がみつからないか、と必死になるが無理だった。

法廷では須藤が記者に取材させることで
自分の刑を先延ばしするつもりでも
あった、と発言する。

生きて罪を償うという須藤に
藤井は激昂し、「被害者のためにも
生きているべきではない」と怒鳴りつける。

須藤は上告により、懲役20年が確定した。

キャスト

藤井修一:山田孝之
須藤純次:ピエール瀧
木村孝雄:リリー・フランキー
藤井洋子:池脇千鶴

牛場百合枝:白川和子
藤井和子:吉村実子
五十嵐邦之:小林且弥
日野佳政:斉藤悠
田中順子:範田紗々
佐々木賢一:米村亮太朗
遠野静江: 松岡依都美

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